都心の狭小地において「木と鉄のハイブリッド構造」を採用した大空間を持つ住宅。



敷地は恵比寿の閑静な住宅街。大きな宅地を4分割した約25坪の細長い狭小地。第1種低層住居地域で、道路と敷地には約1mの高低差があった。西側の私道側を除いては、建物が密集して建っており、特に南側には同時期に集合住宅が建設されていた。

狭小地ではあるが、施主はできる限り「大きな空間」を望んだ。また将来のライフスタイルや や家族構成の変化に対応できるフレキシブルな建築を望み、可能であるならば室内の構造壁はいっさい設けないで欲しいとの要望であった。



短冊状の細長い敷地で一番プランが制約される要因は短辺方向の構造壁である。RC造や鉄骨 ラーメン構造(剛接)にすることもできるが、大きな柱が室内に現れたり、コストアップに繋がる。そこでこの住宅では、壁やブレースを取りたくない短辺方向は剛性の高い鉄骨造 (H-150X75)、壁量がある長辺方向では60mm厚の木材に両面構造用合板12mmを貼った84mm厚の木造とした。つまり、短辺と長辺の異なる条件に応じた構造を組みわせることによって 最大限の床面積とボリューム、経済性を同時に獲得している。短辺では外壁にも構造壁がなく視界は外部へと抜け、鉄骨柱は露出され家具と一体となり構成が意匠にも反映されている。



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